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2012/02/02

 皆さんこんにちは!

今回はちょっと観点を変えてお送りしたいと思います。


 

混成競技、皆さん、チャレンジしたことありますか?

そもそも混成競技とは何ぞや?

という方のために混成競技を少し紹介しましょう


 

混成競技とは、一般男子が10種目、一般・高校女子7種目、高校男子8種目、中学男女4種目の競技を行い、
その記録を得点に換算し、合計得点で競う陸上競技の種目のことです。
中学生以外の種目は二日間に渡って行われます。


 

その種目の内容は以下の通りです。


 

一般男子 十種競技

一日目:100m、走幅跳、砲丸投、走高跳、400m

二日目:110mH、円盤投、棒高跳、やり投、1500m

 

 

一般・高校女子 七種競技

一日目:100mH、走高跳、砲丸投、200m

二日目:走幅跳、やり投、800m

 

 

高校男子 八種競技

一日目:100m、走幅跳、砲丸投、400m

二日目:110mH、やり投、走高跳、1500m

 

 

中学 四種競技

男子:110mH、砲丸投、走高跳、400m

女子:100mH、走高跳、砲丸投、200m

 

 

というような感じで、どの区分においても、走・跳・投、全てのエッセンスが豊富に含まれている競技になります。

陸上競技の中で最も過酷といって良いであろう競技であり、
十種競技に至ってはその勝者をキング・オブ・アスリートと讃えるほどのものであります

 

 

では、なぜ今回、このような混成競技にスポットを当てたのでしょうか。

決してキツイことをやらせて我々が喜ぼうとしているわけではありません。

 

 

日本の陸上競技界では、混成競技出身で活躍している選手が結構多いのです。
しかも、今その方々が活躍している種目が決して混成競技に限られているわけではないのです。

 

 

特に男女1人ずつスポットを当ててみたいと思います。

 

 

まずは男子。

かの有名な侍ハードラー、為末大選手。
 

為末選手は、400mハードルにおいて2度世界陸上で銅メダルを獲得している世界的アスリートですが、
中学時代は、
100m200mを中心に活躍されていました。
200mでは当時の中学記録をマークしていたほどです。

しかし、ただ走るだけではなく、混成競技(当時は四種競技ではなく、三種競技Aと三種競技Bに分かれていました。)
においても、その年の中学ランキングトップの成績をおさめていました
(結果的に、100m200m400m、走幅跳、三種競技A、三種競技Bが全国ランキングトップ)

跳ぶ能力や投げる能力においても突出したバランスが取れていたことが分かります。

高校時代も最初から400mハードルをやっていたわけではなく、スプリント中心に鍛え、
後輩の台頭からロングスプリントに移行し
(2010825日のスプリント学会より)
高校
3年の終わりに400mハードルに挑戦し、今も残る高校記録4909をマークしたのです。


確かに、どの能力も並みの人間よりは突出しておりますが、
いきなりハードルをやって超高校級の記録を出し、世界の一線
級で活躍出来ると言ったらそうではないと思います。


身体のバランスをより良くするためには、若い頃から一つの種目にこだわることなく、
色々な種目にチャレンジし楽しむことがアスリート生命を長く保つ秘訣なのかもしれません。

 

 

次に女子。

走幅跳で日本のトップを争う,桝見咲智子選手。

桝見選手は2009年ベルリン世界陸上の女子走幅跳日本代表として活躍するアスリートですが、
中学時代からすでに超中学級選手として注目を集めていました。

とりあえず、三種競技A、三種競技B(為末選手同様、混成競技はまだ四種競技ではなかった)においては
日本中学記録保持者。

中学
2年の時にすでに全国大会の走高跳と三種競技Aで優勝。

中学3年生の全国大会では同種目2冠、ダブル大会新記録。
しかもこの三種競技の中の試技で出した砲丸投、走高跳、走幅跳の記録が、
単独種目での優勝記録を上回り、記録の上では五冠を達成したという伝説を持っています。


何より凄いのが、今は走幅跳で活躍されているのに、砲丸投でも全国トップの力があったという点ですよね。
そしてなんとやり投でも中学最高記録をマークしました。
跳んだり走ったりする際に使う筋肉は投擲でも有効だということ、
つまり陸上競技は色々な動作が複合的に作用しあって相乗効果を成していることが分かります。

そして高校時代には走幅跳で当時の日本高校記録をマーク、社会人になって日本選手権優勝など、
常に日本のトップを跳び続けています。

 

 

 

この2名の選手に共通して言えることは、決してシンデレラボーイ、シンデレラガールではないということ。
この種目と言ったらこの人!と名前がいつでも出てくるような選手です。


特にこの2名の選手は一線級で活躍されているので、いざ自身に置き換えることは難しいかもしれませんが、
中学の頃の専門種目と今の専門種目が違うという点では興味深いのではないでしょうか。


もしずっと混成競技をやっていたらどうなっているかは分かりませんが、混成競技をやっていたからこそ自身の能力に限りない可能性が芽生えたのだと思いますし、今こうして日本の第一人者として活躍されています。

 

 

 

今、このページを見ている中学生の皆さん

今はまだ専門種目を決める時期ではありません、まだ成長期の過程にある皆さんは、
これから先どのような成長をするのか未知数です。だからこそ、その未知数の可能性にかけて、
今は色々な種目をやってみたらいかがでしょうか?


確かにキツイ種目かもしれません。しかし、やり遂げたときの達成感は格別なものがあります。
一般の個人種目では味わえないものですし、そこからまた練習に対するやる気も増してくるものがあります。


アスレティクスアカデミー内で、皆さんが色々な動作、種目、距離をやる意図はこういったところにもあるのです。
専門練習ももちろんありますが、専門練習の質を高めるための相対的な能力向上のために、
混成競技などのような色々な動きは有効なのではないでしょうか。


私自身、中学時代には三種競技Bで北海道大会を優勝し、全国大会に出場しました。
しかし、高校に入ってからは
400mハードルを中心に、100m、走幅跳、三段跳など
色々な種目で記録を残すことが出来ました。


混成競技をやる上で発生するトレーニングが、能力の偏りを減らしてくれるのだと感じています。

そして何より、色々なことにチャレンジ出来る楽しさを得ることができるのです!!

 

 

ということで、混成競技の押し売りみたくなりましたが、いろんなことをバランス良く経験できるのも
陸上競技の良いところではないでしょうか。


トップ選手の中学時代といった豆知識から強引に発展させてみましたが、
是非、いろんなことにチャレンジしてみましょう